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会長挨拶
Greetings from the President of the 50th Annual Meeting of the Japanese Society of Neuropathology, and Chairman of the Executive Committee of the 50th Anniversary
日本神経病理学会は平成21(2009)年6月4-6日に香川県高松市において第50回総会学術研究会を催す運びとなりました。発足以来今日まで、当学会は「人の脳神経系疾患の克服」を目指して「脳の仕組みと働き・脳神経疾患の原因と発症メカニズム」の解明に務め、これを通して「疾患の予防と新規治療法の開発」に繋げるべく切磋してきました。当学会が発信した成果は日本国内はもとより海外においても高く評価されて来たと信じております。これまで当学会が順調な発展を遂げることが出来ましたのは、学会員一人一人の弛まぬ努力の積み上げと、関係各位の御理解と御支援の賜物と深く感謝しております。
第50回総会学術研究会は「神経病理学会の裾野を広げ、神経病理学の発展を図る」ことを願って、これまで神経病理学会活動が比較的希薄であったと思われる四国の高松で開催いたします。神経病理学の種を蒔きたい、との願いの一つとして「技術・教育セミナー:これから神経病理に携わる人のために」を予定しております。また、特別講演者として世界で幅広くご活躍のデニス-ディクソン氏とジョン-トロジャノスキー氏とをお招きします。「シンポジウム:孤発性ALSをめぐる最新の知見」では最新の知見をご発表頂きます。将来計画委員会のご意見により一般演題は2日間、同時進行4会場と致しました。
また第50回総会学術研究会では「50周年記念事業」を併せ行うことが理事会で決定され、平野朝雄先生と金澤一郎先生によります「記念講演」、米国と欧州、日本の神経病理学会の今後に向けた取り組みについての「記念シンポジウム:今後の50年へ」、若い学会員への心からの声援として「記念標本展示:日本が世界に発信したあの疾患」、さらに高松高校と高松第一高校における「高松市高校講座:脳の仕組みと脳の病気」、「市民公開講座:うつと認知症を乗り越える」が予定されています。
以上の企画が将来の神経病理研究者を育て、四国の、また国内外での神経病理学の発展に結びつく事を祈っております。皆様のご参加により討議を深めて下さいますようお待ちしております。
第50回日本神経病理学会総会学術研究会 会長
日本神経病理学会50周年記念事業 実行委員長 小蛛@清光
Kiyomitsu Oyanagi